ストーブリーグ短観04
平らな道でもつまずくことがある。人間の運命もそうしたものだ。神以外に誰も真実を知るものはないのだから。
チェーホフの言葉だそうです。
過去の失敗を忘れないためにも、戦力外になった選手を振り返ります。
投手
♯20ジェイソン・スタンドリッジ
2007年の救世主。彼がいなければ王監督の退任は１年早くなっていたかもしれません。ただ、荒れ球という以外に特徴が無く、先発しても6回が精一杯。慣れられた今年はどうかな？と思った矢先に故障で球威が落ち、雁ノ巣でもイマイチ。解雇も止むなしか。1イニング60球はいろいろな意味でビビりました。
♯33星野順治
何だかんだでローテに入ってきたサイドハンド。田之上や永井といった99年のローテ投手が03年以降次々と駆逐される中、05年までローテに残っていたところに凄みを感じます。ただ中継ぎというタイプではなかっただけに、ここ数年の起用法はちょっと疑問でした。引退後もホークスに残るようなので、藤岡・久米の復活＆森福の1軍昇格に尽力して下さい。
♯34山田秋親
鷹の黒歴史・01年入団組の一人。そこそこ活躍してさぁこれから、というときに故障をしてしまう間の悪さは恐ろしささえ感じるほど。ここ数年は開幕前に必ず故障していたので戦力として考えづらくなっていました。実績らしい実績はほとんど残せていない内に衰えが来たので、トライアウトも厳しいか。前評判通りならば今頃エースのはずだけに、落差が激しすぎます。期待はしていたんだけどなぁ…
♯35クリストファー・ニコースキー
08年・王采配最大の犠牲者。タイプ的にはワンポイントにも関らずセットアッパー、そしてストッパーとして起用したことがそもそもの間違い。それで打たれてファーム行きでは怒るのも当たり前。ただ、今年は左打者にも3割打たれているだけに、ワンポイントとして起用されていても残れたかどうかは微妙。blogは楽しませてもらいました。
♯43リック・ガトームソン
ものすごいピッチングは出来ないが、ゲームはしっかり作る。これが最大の特徴だけに、5回未満での降板が増えた今年の評価は厳しくなります。が、ホークスの外国人先発陣では一番の安定感を誇っていたのは事実なだけに、安易に切ってしまったのははなはだ疑問。フロントは、ホークスの外国人最多勝が未だにラジオの8勝、という事実から逃げてはいけないと思います。来年からフェナステリドが使用解禁になるので、横浜辺りでフサフｓ(ryになったサトームs(ryを見られるかもしれません。杉本もいるしねw
♯49ジェレミー・パウエル
オリックスとの泥試合を演じた挙句、1億円出して2勝。故障持ちとはいえ、ここまで球威とカーブが衰えていたとは…勝負は、リリースした巨人の勝ちでした。
♯54川頭秀人
当blogで最もコメントの付いた記事が川頭の選手名鑑。彼に関する情報が少ないからでしょうか？確かに名鑑を作成する際にも資料が少なくて苦労したものです。小関センセイだって分かってなかったし良いじゃんw
実際僕も、彼の投球スタイルを分からずじまい。一つだけはっきりしているのは「制球が悪い」。投球回の6割も四球を出してはなぁ…
ただ、ここで切ってしまうには余りにも見切りが早すぎますね。育成枠で残留、という期待は抱いておきましょう。
♯59大西正樹
彼に関する情報が少ないからでしょうか？確かに名鑑を作成する際にも資料が少なくて苦労したものです。実際僕も、彼の投球スタイルを分からずじまい。そもそも殆ど登板が無かっただけに評価の下しようが無いと、選手評泣かせの選手でした。
ただ、ここで切ってしまうには余りにも見切りが早すぎます。育成枠で残留、という期待は抱いておきましょう。
…あら？上の人とコメントが一緒なのは気にするなｗ
*1
♯61山村路直
鷹の黒歴史・01年入団組の一人。山田とは対照的に、こちらは良く8年も我慢したなぁ…という感じ。07年に何とか1軍に這い上がってきましたが、今年は雁ノ巣での登板も夏前で打ち止め。急な衰えがあった訳ではないので、チャンスさえあれば活躍できるはず。助けてあげて、杉本サン！
01年組で一番長く現役を続けたのが山崎とは、当時誰が想像したでしょうか？
♯68竹岡和宏
最強の敗戦処理。防御率とは大きく乖離する安定感。そしてビッグマウス。野球エリートの選手が多いホークスにとって貴重なタイプの選手でした。まぁ敗戦処理にベテランは不要、と言われてしまえば反論はできませんが。防御率にだまされてどこか拾ってくれないかな？助けてあげて、すg(ry捕手
♯29加藤領健
守りはしっかり出来ることは05年のPOで証明していただけに後は打撃だけ、という鷹の捕手の典型的な選手。斉藤の的場への信頼が無ければ現役でいられたはずだが、雁ノ巣でも荒川に押され気味だっただけに解雇も止むなしか。
内野手
吉本亮
鷹の黒歴史・98年入団組の一人。昨年で首脳陣の信用は失墜していたことが本人も分かっていたようで、今年は随分モチベーションは落ちていました。残った結果も芳しくなく、予定通り(？)解雇に。松坂を避けての入団だっただけにぜひとも活躍したいところだったが、04年の開幕スタメンが絶頂期とは…やきゅつくアドバンスではお世話になりました。
外野手
♯42マイケル・レストビッチ
mmm、わざわざブキャナンを切っておいてこれかよ、というのが大きな感想。外角に苦労した事は彼と一緒でしたが、彼以上に打席での工夫が足りなかったのが痛かった。確かに空振り三振の美しさは「ミネソタ一」という評番通りでしたが。
13人ですか。今年は最下位に低迷しただけにバッサリ切るのは当たり前。ただ、ボーダーライン上の選手を総入れ替えしたのはどうなのかな？(特に若手)一度獲得した選手は、最低5年面倒を見るのが道理。スカウティングはもう少し慎重に行うべきでしょう。そういう意味では今年の投手大量指名はどうなるのでしょうか。若干行く末が心配なところがあります。
最後に毎年のことですが、解雇された方がそれぞれの道で自分の持ち味を発揮することを祈ります。
