今シーズン展望

お久しぶりです。いわゆる、順位予想というやつですね。

震災による混乱をもろに受ける形となった今年のプロ野球。今こそ選手・ファンの力を総結集する時であるのは言うまでもありません。
今年のポイントは何と言っても新統一球。打線の真の実力が問われることになりそう。それを踏まえた順位予想にしてみました。


1位:北海道日本ハムファイターズ
2位:埼玉西武ライオンズ
3位:福岡ソフトバンクホークス
4位:東北楽天ゴールデンイーグルス
5位:オリックス・バファローズ
6位:千葉ロッテマリーンズ

日本ハム

昨年は、ある意味予想通りの打線の弱体化がおこり3位に低迷したものの、今年は強力打線の復活の予感がある。中田の本格化とホフパワーの加入だ。ともに20発は期待でき、得点能力の大幅な向上にも繋がるだろう。稲葉を6番に据えられる層の厚みも魅力。個人的には、2番は陽より村田を推したいところだが…
投手陣は、ダル・武田勝・ケッペルの3本柱が安定している。裏ローテが決め手に欠けるのが不安だが、斉藤・糸数・ウルフ・八木・木田(中期的には榎下や増井も)あたりの勢力でなんとかごまかしていければよいだろう。というのも中継ぎの充実があるからだ。建山が抜けても宮西・林を筆頭に駒はそろっている。昨年のホークスばりの”主戦以外の先発は4回まで持てばよい”という割り切った作戦を取れるかがカギ。

西武

リリーフ崩壊があだとなりホークスに足をすくわれた昨年だが、課題解決には道半ばという印象。大石が中継ぎに回って戦力になりそうな予感はあるが、藤田の不調とシコースキーの一時帰国で明るい兆しは見えていない。星野以外の左のリリーフが不在なのも不安。菊池が定着と長田の本格化がカギとなりそう。一方先発は平野と牧田が座り、一応ローテの完成を見たが、ハムとの違いは第3勢力の不在だ。平野らが不振になった時に代わりに入るのは、西口、許、武隈くらい。中堅の選手が割って入れないのだ。その点で1位・2位の差がつくと考えた。
打線は相変わらず強力。浅村と秋山は、次世代の主力として期待がかかる。彼らが機能しなければ石井義や平尾、GG佐藤が取って代わる。この層の厚さは球界随一。若手をベテランがベンチから支えるという図式が出来ているのが好感。どことは言わないが他球団にも見習っていただきたいところ。

ソフトバンク

強力打線ばかりが注目を集める今季だが、秋山監督以下首脳陣は今季を、若手を育てる一年と位置付けているのではないかと考える。特に投手陣に顕著で、攝津・岩嵜・山田と新顔のローテ入りが相次ぎ、それに代えて大場のリリーフ転向など、和田のFA移籍に備えた動きが活発化している。中長期的な視点が見えてきた事は非常に喜ばしい。くすぶっていた若手が細川のリードで飛躍すると思うと今から楽しみでならない。ただ、短期的にみるなら攝津と甲藤の離脱は痛い。特に甲藤は「S」の役目を担う人材という位置づけだったで、大変痛い。森福で穴埋めできるだろうか。それが出来なかったとき、ホークスリリーフ陣は大崩壊を起こすだろうし、その可能性は高いと考えている。そうなったときに攝津をリリーフに戻すようなことがあれば、待っているのは昨年の巨人。秋山監督が耐えられるかに焦点は向けられる。
打線は強力になったものの、ディフェンスを無視した布陣になっているのが不安。特に松中/オーティズ-内川で構成する左中間はあまりにも不安。加えて小久保を筆頭に大ベテランぞろいなので夏場を乗り切れるのかという点でも不安が残る。そのため、若手には案外チャンスは回ってくるのではないかと予想している。江川や中村の奮起に期待。
もうひとつ言うなら、シーズンが11月にずれ込むことで、杉内の血行障害が痛手になるのではないかと考えている。シーズン終盤の大事な時期にエースの不調は痛すぎる。もちろん山田や岩嵜には期待したいが、杉内の穴を埋めるほどの活躍は期待しにくい。となるとリリーフ崩壊・アップアップのベテラン勢と併せ持ち、優勝争いは厳しいのではないかと考えた。

楽天

被災地のチームとして優勝争いになんとしても割って入りたいところだが、現実的に考えるならCS争いを見据えることになりそう。
投手陣では、裏ローテと中継ぎの駒が相変わらず不足。ただ、昨年、一番安定した働きを見せたリリーバーの青山を先発に持ってくるのは危険な賭けではないだろうか。川岸の復活・片山の定着・美馬の台頭。ここまでそろわないと後ろの安定は見込めない。3時間半を超えて新しいイニングに入らないという今年のルールの下では、勝ちパターンを持っているチームほど優位に立つ。それだけ早いイニングで先発を下すことが出来るからだ。そうなると中継ぎが不安定な楽天は苦戦を強いられると考えられる。
打線では、期待がかかるのは松井と岩村だろう。だが、松井は長打力をOP戦で見ていないのが意外。それでは渡辺直人と貢献度はさほど変わらない。岩村も6番定着でそこそこという印象。となると山崎頼みから今季も脱却できず、得点力不足は相変わらずという事になる。
それでも、今年は何とかCSに出てほしいというのが一パリーグファンとしての率直な思いだ。順位予想でも少し高めにしてみたし、その予想を覆してさらに上の順位につけることを期待したい。

オリックス

何となく不気味な印象を受ける今年のオリックスだが、優勝争いに食い込むかというと…という印象を受ける。
カブレラが抜け、衰え著しいイ・スンヨプが入った打線は左打者がずらっと並ぶ。イに、にらみ役としての力があるかというと疑わしく、T-岡田が孤立することが考えられる。機動力も坂口以外は望めず、厳しい。そういう点でも駿太には期待したいが、そもそも高卒新人に開幕から期待しなければいけないという状況が、層の薄さを示しているともいえよう、
投手陣も微妙。金子が抜けたのは痛いが、パクがボークに苦しんでいるのは計算外だったのではないか。木佐貫や寺原を中心にローテを回すことになる5月あたりまでは苦戦が予想される。救いはリリーフの充実だろう。平野-岸田の勝利の方程式は安定感抜群。古川も機能すれば勝ちパターンのリリーフは万全だ。

ロッテ

昨年の下剋上から一転、窮地に陥っていると言っても過言ではない。言うまでもなく、西岡と小林宏之の移籍が痛手となるからだ。
西岡の穴それ自体は、実はそれほど苦労せず埋まると考えている。守備では根元、打つ方では荻野が良い仕事をできる。個人的には荻野は外野固定の方がよいと思うが。ただ、例年の傾向を見ていると、つなぐ野球で優勝したチームは翌年低迷する傾向がある。地力がついた、というよりは全員の調子が良くて躍進した場合が多いからだ。最近だと09年の日本ハムや、05年のロッテがその例に当てはまる。そう考えると、得点力は低下するものと考えられる。
それに追い打ちをかけるのが小林の離脱。勝ちパターンの一角が消え、代わりとなるべき内やマクローリーは故障で一軍にいない。加えて中継ぎで良い働きをした小野が先発に回る。確かに4番手に吉見が入る不安定な先発陣ながら、それをリリーフで補い勝ってきたチームなので、守護神不在の状況でそれを解体するのは、攝津が消えてもファルケンボーグと馬原が残るホークス以上に厳しいものがある。ただ、先発も駒が足りないのは事実。つまり、八方ふさがりなのだ。
こうなると目標はCSとなるわけで、その中での比較となると、勝ちパターンを何ひとつ持たない以上厳しい評価にせざるを得ない。成瀬の孤軍奮闘となりそう。


という感じです。なんとなく3強3弱の構図が見えます。
ただ、昨年も大外ししていることから分かる通り、もう当てにいくのは止めました。難しすぎです。
という訳で、僕が下位に予想した球団のファンの方は、むしろプラス思考でw