ストーブリーグ短観02

時計の針が戻された!?
H大村⇔Bs村松のトレード成立
このトレード、正直言って「謎」。
双方共にFAで球団を捨てた選手。村松はヤフードームの人工芝を嫌ってオリックスに移籍しただけに、ホークスにはオリックスをクビになるまで戻ってこないものだとばかり思っていました。逆に大村はチームの契約方針に不満を持っていたようですから、FAで他球団移籍は十分考えられました。ただ、近鉄が消滅する際のFAということでオリックスのプロテクトを実質的に拒否した形ですから、オリックスへの復帰はほぼ無いだろうとばかり思っていました。
その二人が、昔在籍したチームへ戻る。意図が見えません。
無い知恵を絞って考える限り、大石監督と一緒にプレーした大村と秋山監督と一緒にプレーした村松が、互いに「使いやすい」環境に在籍していないのは不自然だ、という論理での移籍なのでしょう。しかしFA直前の選手を厄介払いというメジャー流のトレードのつもりなら、オリックスからなら岡田や、百歩譲って古木辺りを狙えたはず。ちょっと勿体無い気がします。


それでは、村松に期待されるものは何か。それは「外野の的山」でしょう。
つまり、レギュラーの故障に対し「とりあえず村松」として起用して、そこそこの成績を残してもらう。そして城所や中西、長谷川にスタメンを奪われても腐らないで守備固めとしてベンチに座り、外野守備の何たるかを教える。大村にはレギュラーのこだわりがまだあるだろうし、そういう役にするには大物過ぎたので、これで一気に外野レギュラーの若返りが進むことになるでしょう。


最後に、モー村さん。不本意な形での移籍でしょうが、オリックスに行っても頑張ってください。ホークス首脳陣に放出を悔しがらせるような打棒を見せ付けてください。