ストーブリーグ短観07

ボムホは「わし」が育てた。


…一応合ってますよ。彼はハンファ・イーグルスの選手ですからね。
というわけでFAとなっていた李机浩選手が入団と相成りました。
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私は以前から「ホークスは何故韓国人選手の獲得に動かないのかね?」と思っていました。ヤフードームの観客動員数を増やすためにはファンの拡大は不可欠ですが、九州島の人口は全体で1300万人強。東京都とほぼ同じ水準で、どうしても市場規模には限界があります。だとするならばファンを拡大する方向はむしろ北、つまり地理的に近く、減少傾向にあるとは言え観光客も九州に一定水準訪れている韓国に向かうべきで、彼らの足をヤフードームに向けるための手っ取り早い政策は韓国人のスター選手を獲得することだ、と考えていたからです。マーケットの拡大と言う観点で言うならば、今回の補強は的を射ていると言えましょう。
ただ、イ・ボムホ(とりあえず彼のことは、入力しやすいカタカナ表記で書いていきます)が現状のホークスに必要な選手なのか、というとやや疑問。それは、彼の長打力は本物なのかということ。確かに彼はハンファで04年から6年の内5回、20HR以上をマークしています。ただ、ハンファの本拠地である大田ハンバッ運動場野球場は両翼97m、センター114m、フェンスは1.5mとかなり本塁打が出やすい球場。イ・スンヨプ(G)がロッテに入団した際、その狭さを指摘された大邱市民運動場野球場(公称両翼95m)よりは広いとは言え、日本一パークファクターの低い球場であるヤフードームへの移籍では、実力がフルに発揮されたとしても本塁打数のハンファ時代からの激減は必至。そして本塁打数が伸びないのだとすれば、イ・ボムホクラッチヒッターとしてどんなに活躍しても、ホークスが狙っていた「守れる大砲」の獲得という狙いはは完全に外れた事になるのです。恐らくキム・テギュン(M)の獲得に失敗したため次善の策を打ったつもりなのでしょうが、その策の愚かさは、アギーラ(クルーズ(レンジャース)の獲得に失敗し代役として獲得)で十分味わったはずなのに同じ失敗を繰り返すフロント。はっきり言って拙速です。スレッジ(前F)だってジョンソン(元YB)だって十分獲得の余地はあったのですから、もう少し視野を広く持つべきだったと思います。
とは言え、彼の入団によって松中、松田、小久保、イ・ボムホの内1人はスタメンを外れる事になったのは大きい。これを機に是非、現場主導でしか進行し得ない「世代交代」を進めていって欲しい所。

5松田
6川崎
7オーティズ
D小久保→松中
9多村
8長谷川
イ・ボムホ
2田上
4本多

この並びでどうでしょう。相手チームにとって右打ちもそこそこ出来る小久保は代打の方が脅威になるはずです。