王ホークスを振り返る〜序章〜

2008年9月23日。福岡ソフトバンクホークス王監督は辞任を発表した。
20年以上連続Bクラスにあえぎ、弱小の名を欲しいままにしていたホークスを、10年連続Aクラスの強豪へと導いた「巨匠」の戦いに、ついに幕が下ろされたのだ。こんなことを書いている僕も、いわゆる「生卵事件」を生で見ていた世代ではない。しかし、V2以来、王ホークスの戦いを自分なりに見続けてきた。今年最後の連載として、王ホークスは何を追い求め戦ってきたのか、そのどんな点に僕は惹かれてファンになったのか、そして王監督を欠く来季以降、チームに求められる物は何なのか。自分なりに考察していこうと思う。