今シーズン展望・順位予想編

懲りたら負けだと思っていr(ry
と、言うわけで毎年恒例の順位予想な訳ですが、今年は昨年以上に優勝ラインが下がりそうな気配がして(=混戦度合いが深まる)、予想を当てられる気が全くしていません。昨年も大外れが目立った私の順位予想ですが、昨年・一昨年同様に、私が下位に予想したチームのファンの方は、むしろプラス思考でw

順位予想

1位 埼玉西武ライオンズ
2位 千葉ロッテマリーンズ
3位 オリックス・バファローズ
4位 福岡ソフトバンクホークス
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
6位 北海道日本ハムファイターズ



近年パ・リーグで強まっていた「投高打低」の傾向は、昨年から「打高投低」に潮目が変わりつつある。この流れを反映した順位に予想してみた。


昨季の西武は、投手では帆足や大沼、野手では後藤や中村といった中堅層を地道に掘り起こしたことが勝ちにつながった。彼らが今年働かなかったとしても、ファームでは黒瀬・大崎を筆頭に若手勢力が力をつけつつあり、今年のオープン戦でも存在感を発揮している。西武の強さは、こうした好選手が次々と排出されるファームの力による部分が大きく、その力に衰えが見られない今季も、ペナントを引っ張る存在となるだろう。ただ、投手陣の顔ぶれは07年とは石井一久が加わっただけで殆ど変わっておらず、西口・石井が昨年並みの働きをすることが優勝への条件となる。私はそれは可能だと考えてこの順位に推したのだが、果たしてどう出るか。


ロッテは3月頭の時点では1位と予想していた。井口・根元・青野による正セカンド争い(青野は微妙なところだが)。唐川と大嶺が先発6番手を争う投手陣。彼らの競争自体がチームを勢いづける、と考えていたからだ。それが井口の4番固定・久保の阪神流出によって崩れてしまった。日替わり打線はチームにとって功罪両面あることを考えると、打線がある程度固定されとしても攻撃力は西武と肩を並べる、という状況は変わらない。ただ、投手陣はどうか。昨年のヤクルトはローテ1年目の増渕と村中を同時に戦力に計算していたが、結局両者ともローテを外れた。2人共に離脱した8月終盤から9月上旬にかけてチームは調子を崩している。石川・館山が絶好調で、勝ちパターンのリリーフがセ・リーグで一番充実していたヤクルトが落ち込んだ事を考えると、シコースキー・川崎以外のリリーフ陣が「2年目のジンクス」に挑むロッテの場合、2軍の投手陣の突き上げが期待できないだけによほど打線の援護が無い限り、大嶺・唐川の内、どちらかがローテ定着を果たさないと厳しい、という状況になっている。2人とも「ジンクス組」であることを考えると、実は2位という予想は賭けに近いものがあるのだが…


オリックスは難しい。先発陣の「2年目のジンクス」は、中継ぎのボーグルソンや川越をローテに回せば何とかなる問題だが、小松・近藤以外は完投能力に疑問のある投手が並び、頼みのリリーフも菊地原・加藤以外は「ジンクス」に挑むこととなるので、投手陣の弱体化はどうしても覚悟しなければならない。野手陣でも、果たしてクリーンアップが全員30代後半という打線が、夏を越えて得点力を維持できるのか不安が残る。夏場までにどれだけスラッガータイプの若手・中堅を戦力にしておけるかが重要となるが、ベテラン勢がそういう「掘り起こし」に対しそっぽを向かないのか。選手に甘く(特に助っ人に対し)接して成果を挙げた大石監督が「厳しさ」をどの程度打ち出せるのか。そして彼の姿勢に選手はどう応えるのか。そこが順位を左右すると考える。


ホークスは、再三述べているようにまず、各選手の役割分担が明確に打ち出されている「まともな状態」にチームを戻すことが必要。幸い準備はある程度出来ているようだが、ペナントを狙う事を考えると「貧打」が今まで以上にクローズアップされてくるはず。3年間放置しておいた課題は、主力野手の高齢化に伴い大きな穴となっている。はっきり言ってしまえば私は、「機動力を使う」という小手先の手段でこの課題を解決できるとは思っていない。松田や本多をはじめとする「優勝を知らない世代」の奮起に期待してこの順位に予想したが、秋山監督が「王野球」に固執しすぎると2年連続最下位も現実味を帯びてくるだろう。


楽天は野村監督が「ラストイヤー」をどれほど意識しているかによって順位に大きな変動がありそうだ。07年・08年と、前半戦良い戦いをしながら7月に急失速をする最大の原因は、高齢化している野手陣の息切れである。07年は山崎が持ち直し、08年はセギノールが加入することで窮地を乗り切ったが、今年も同じような「切り札」は用意出来ているだろうか?もっとも現実的な策は、6月までに横川や中島のような長打の打てる若手をレギュラーに定着させてしまうことだが、ある程度の勝負は犠牲にしなければならない。果たして「大きな流れ」を読んだ采配が野村監督に出来るだろうか?昨年のホークスの場合には、王監督にそのような余裕は微塵も感じられなかった。「最後は情に流れてしまう」という発言を再三繰り返している野村監督は、春先から「目の前の勝利」に固執してしまい、例年と同じく、あるいはそれ以上に夏場に失速するのではないか、と私は考えた。


日本ハムは高田・ヒルマン流も今は昔と言った姿勢に疑問を感じた。06年の優勝も07年の優勝も、分厚い投手陣と機動力の向上、つまり裏ローテやリリーフ、代打・代走といった控え層の充実による所が大きく、決してダルビッシュ1人の働きによるものではない。そのことは昨年のCSでも証明されたはずだ。それでもオフには守護神のマイケル、先発2番手のグリン、守備・打撃双方でチームに貢献できる工藤を一度に放出した。特にマイケルと工藤は放出する必要は無かった選手であるだけに、「光差すところだけに目を向ける」ようになった日本ハムフロントの分析力を疑ってしまった。セットアッパーが不在でエース以外の先発は不安定、セ・リーグの中距離ヒッターを加えても弱さの際立つ打線と、状況は昨年のホークスにそっくり。これでは優勝争いに絡むのは相当厳しく、打線のスケールアップは中田の充実に賭けるしかない、という状況では最下位もやむなし、と予想する。


さぁ、どう出る?開幕はすぐそこだ。