試合短観49

最下位からの脱出。


9/15 H12-4Bs
9/16 H1-11Bs
9/17 H2-3Bs
先週のロッテ戦と全く変わらない無い内容で負け越し。和田・馬原・川崎。中心になって働くべき人が全くチームに貢献できていないのが響いています。
ただ、それよりも深刻なのは、このチーム状態を作っている元凶とも言える打線に、てこ入れがなされない事。なぜ明石の好調さを生かそうとしないのか。何故長谷川の安定感を生かそうとしないのか。例の調子の良い人を足の速い順に云々の作戦を取るとメンバーの並びはこう変わります(打率は9月のもの)。

4本多.351
8長谷川.353
9多村.379
D松中.360
2田上.277(HR5本)
3小久保.245
7明石.308
5オーティズ.208
6川崎.286

松中のひざの状態もあるのでこのオーダーが組める、という訳ではありませんが、これを見て分かるのは現在下位を打っている選手が調子がよく、上位の選手の状態が悪い、ということ。この3連戦からオーティズを7番に降格させていますが、先制点を奪いやすくすること。ひいては打線のつながりの悪さを解消することを目指すなら、オーティズの降格だけでは全く手ぬるいとしか言えません。


そして投手。大場が調子を上げつつある先発は何とかなるでしょう。問題は抑え。SBMの中でも馬原は特に気を使った起用がなされていたにも関わらず、3試合連続失点の現状では、今季はもうダメかもしれません。後藤に打たれた球は、スカイマークのガンによれば150km出ていたそうです。それは、直球がキレを失っている何よりの証拠。加えてフォークで空振りが全く奪えないとなると、直球とフォークだけで勝負する彼の投球は破綻してしまうのも当然。今季はさることながら、投球スタイルに変化をつけない限り来季以降も厳しいと断ぜざるを得ません。
ということは、短期的にも中期的にも「ポスト馬原」を本気で探さなければいけない。そんな時期に来ている、ということなのです。今季はファルケンボーグ/水田-攝津のコンビで何とかしていくしかありませんが、来季は上記の3人が活躍できるかどうかは不明。水田は隔年周期の内来季は悪い年。攝津とファルケンボーグ2年目のジンクスにあたる年。なので、下手をすると来季は勝利の方程式が総とっかえになる可能性があります。苦しい時期なのは承知の上ですが、大隣に無意味な敗戦処理をさせるくらいなら、抑えをこなすポテンシャルのある金無英や柳川(支配下登録しておけば良かったのにね)あたりに経験を積ませるべきでしょう。それが来季以降への糧になるのであれば。


先週の日曜日の勝利で、ホークスが現在6位のオリックスの勝率を下回ることが無い事が確定しました。つまり、2年連続最下位は免れたのです。シーズン前の段階では目標はそこにあった訳で、今季の戦いは最低限のレベルでは成功した、とある意味では言えるのかも知れません。しかし、秋山監督はこう述べました。

この時期に、こうやって(優勝を)狙える位置にいることを幸せと思ってやらないとね。
(西スポ・秋山監督語録より引用)

だとすれば、優勝するための努力は首脳陣の方も尽くさなければなりません。それは「今季の形」の一点張りで同じ選手の名前をオーダー表に書き続けたり、同じ結果しか残せない選手を起用し続けたりすることでは、決して無いのです。